Eno.107 グリズリー - シマナガサレ

■ Eno.107 グリズリー

「木材マスターでちゅわ！」

STATUS

100 / LIFE

脱出 / STATE

LOCATION

テスト島(小) その３

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PROFILE

家禽の王たるニワトリの直接の祖先は、セキショクヤケイという鳥だと考えられている。
その肉は美味だというが、卵の方はというと、年一度の繁殖期に数個の卵を産むのみだ。
どんなきっかけがあって、どんな生き物が家畜化されるかは、実際になってみないことには誰にもわからない。
例えばそう、とある世界で「野菜」として広く栽培されているのは、品種改良を重ねられたドライアド達であった……。

「逃げた先がサバイバル・あいらんどなんて、きいてないでちゅわーっ！！！！」

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美味しい美味しいかぼちゃドライアド（未熟）。身長50cmほど。
栽培種のドライアドはみな人間に従順で、その一生をビニールハウスで過ごすことを喜んで受け入れるが、時折先祖返り的に〝独立心旺盛な〟個体が生まれる。
グリズリーは、そんな反骨精神に富んだワルなドライアドである。
完熟すると自らの実の重みで動けなくなってしまうタイミングがあるため、急いでビニールハウスを飛び出してきたが、たどり着いた先は飢えた漂着者がいっぱいいる島であった。オワタ。

なお、名前は食物連鎖の強者にあやかって自分でつけた。
強く在るのだ、あの雄々しく猛々しい大熊のように……！

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