Eno.76 ミトリムシ - シマナガサレ

■ Eno.76 ミトリムシ

クラゲダヨ

STATUS

100 / LIFE

脱出 / STATE

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PROFILE

和名『レイワウンバチクラゲ』
学名『Chironex japonica』

俗称『ミトリムシ』

レイワウンバチクラゲは、箱虫網(立法クラゲ類)Cubozoa に属するクラゲ。俗称はその生態を指して『ミトリムシ』。

英語では生態よりも毒性を重視した『Sea fire poison(海の火毒)』という名前で呼ばれることも多い。

毒クラゲとして有名なオーストラリアウンバチクラゲ(通称キロネックス)が、日本に北上した上で突然変異したとされる新種。キロネックスとの違いは言わずもがなその生態系であろう。

俗称の由来でもある『魚の死骸を集団看取る様な行為』をはじめとして、『仲間同士で連絡を取り合う』『相手を選んで刺す』など、まるで脳があるかのような行動をする。理由についてはまだ研究中であるが、脳が発生していたとされる文献はまだ無い。
22XX年、生態については解明されないまま、ついに絶滅の判定を受けた。
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突然変異で発生し、新種として20XX年に図鑑に登録された。直後、地球温暖化に対する新たなアプローチが見つかった事で、海水温が戻り、生息域が急減少。現在レッドリストに登録されている。最後に観測されたのは22XX年の8月、奄美大島の海岸付近である。人類の負の遺産とも言える生物を守るか否かについては、各分野の学者でも見解が割れている。

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〈――の……です。昨日の夕方、東中央水族館の調査隊、及び大学の海洋研究者が南シナ海でレイワウンバチクラゲを発見したと報告しました。海水温の戻りをきっかけに、22XX年から観測されていませんでした。捕獲を試みましたが、港に着いた時には行方不明となっていたそうで、関係者は貴重な絶滅危惧種の行方と共に、不備がなかったかを調べるもようです……〉


〇Special thanks〇
 @CaiberMAKISE
 @ironymouth

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