Eno.10 エリオ・エリキサ

■ エリオ・エリキサ 無人島生活の記 その20 生き抜いたあとのこと

船に助けられて、どこかの港に降り立ったとして……
その後はとりあえず、現地で暮らしてくことになるのだろうか。

『光』にみたび巻き込まれたサッコ・ベノが言うには……
みんなしてなんとなく帰るノリになった時に自然とアル=ゼヴィンに帰れる、という。
……帰るノリ、ってなんなんだろう……。

いささか気が早い話かもしれないけど、帰った後に備えて……いろいろ用意する。
とりあえず、水と保存のきく食べ物と、着替えがいくらか。
後は指輪とか、壊れてるけど時計とか、お金に変えられそうなものも持っておこう。
ひろいものをそういう風に扱うのはちょっと申し訳ないけど……

ここではもう全部うまくいくってことにしちゃって、その先のことを考えると……すこし落ち着く。