Eno.10 エリオ・エリキサ

■ エリオ・エリキサ 無人島生活の記 その7 拠点とお風呂のこと

ヒトデが好きな獣人の子が拠点を建ててくれた!
これで雨風も簡単にしのげるだろう。
森で薪を集めてたらすっかり疲れてしまったので、さっそくお世話になることにした。
屋根があるのはおんなじなのにテントよりずっと落ち着く……すごく元気になる。

他にも……あの義足をつけた鳥人の方がドラム缶風呂を作ってくれたので、ちょっとお借りした。
信じられないくらい快適だ。
無人島を冒険する小説を読んだことはあって、そこでは主人公がいろんな危険にあいながらも乗り越えていくんだけど……現実に無人島に流されちゃったら、そううまくはいかないよねって思ってた。
でもそうでもないみたい。
ボクは……考えてみればまだ何もしてないけど……その主人公と同じくらい頼もしい人たちが、ここには集まってる。