RECORD
Eno.38 穂叢 焔芽の記録
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仮に神秘を使用せずとも、戦闘においてはこなすべき準備が数多存在する。
己の扱える神秘について理解しておく必要があり、その性質からどのような距離を維持するべきか、不得意な状況をどのように打破するかなど、想定しておくべき事例がある。
あるいはそもそも、己の身体が資本である以上は鍛えていなければならない。


どんな相手だろうとも、相手は怪奇である。
表世界の理外のものであり、常に想定外を引き起こしうる。
対処方法が不明な攻撃や、雑魚と言われるような相手が視界の外に無数に集まっている可能性など、危険はいくらでもあるだろう。
熟練者でも危ういことがあるのなら、本来は専門家ではない”民間協力者”も然り。


フォロー、救助、事後処理。
たしかに増えるだろう業務はあるが、正直に言って些事ではある。
何よりも人命に関わる場面で、必ずしも誰かが助けに入れるわけでもないだろう。
5限 神秘戦闘基礎
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「あ……」

「さて、ウチが担当する時間やな。
神秘戦闘基礎……言うても実技の許可下りてへんから、基礎的な身体作りやったり、怪奇なりと対峙した時にどないしたらええかの話や。」
仮に神秘を使用せずとも、戦闘においてはこなすべき準備が数多存在する。
己の扱える神秘について理解しておく必要があり、その性質からどのような距離を維持するべきか、不得意な状況をどのように打破するかなど、想定しておくべき事例がある。
あるいはそもそも、己の身体が資本である以上は鍛えていなければならない。

「せやからまず心構えの話や。
冗談抜きで死人が出ないとも言えん、せやからそうならんため、戦闘以前の問題の話やな。」

「大前提として、無茶をせんこと。
”まだいける”はもう無理やし、一人でやれる思うた時はだいたいアカン。
どんな怪奇相手やとしても、相手のが上手や思うて動くんや。」
どんな相手だろうとも、相手は怪奇である。
表世界の理外のものであり、常に想定外を引き起こしうる。
対処方法が不明な攻撃や、雑魚と言われるような相手が視界の外に無数に集まっている可能性など、危険はいくらでもあるだろう。
熟練者でも危ういことがあるのなら、本来は専門家ではない”民間協力者”も然り。

「自分が大事なんはこれで言うこと聞いてくれると思うんやけど、そうやないのもおるんはウチがよう知っとる。
せやからそうやないタイプ……他人のが大事なタイプにも言うとくで。」

「それで後始末やら迷惑被るんはアンタらやない、他の人間や。
それをよく肝に銘じとくんや。」
フォロー、救助、事後処理。
たしかに増えるだろう業務はあるが、正直に言って些事ではある。
何よりも人命に関わる場面で、必ずしも誰かが助けに入れるわけでもないだろう。

「キツい言い方んなったかもしれんけど、分担や分担。
向いてない思うんやったら後方回っても誰も攻めん、そっちも足りてへんからな!」
