RECORD

Eno.1015 灰原 よたの記録

天体観測_05

/Eno.457さまのPC・当該ログをお借りしております































ある『勉強会』の帰りに、ふとしたお節介を働いた。
時間も時間……というには、外の景色は夕暮れに染まりすぎて、
今がいつなのか時計を見てもよく分からないような状況だけど。


ともかく、その空に見合った、たそがれている人を見て、
居ても立ってもいられない気分になった。









裏世界アザーサイドにも貨幣制度がある。


こう聞くと変な話だけど、実際に店があって、ビルやら街の施設があって、
自販機ではコーンポタージュが売られている。



お金を入れる時、一瞬画面が真っ暗になったから、そこだけ少し怖かったけど。

ふたつ分の飲み物は、表世界オーバーサイドと全く変わらず温かいまま手元に収まった。








それを、「ありふれている」って言い合った。




正直……、半分くらいは、自分でも本当にそう思っていたのか、話に合わせたのか、
フワフワしていてわからなかった。


ありふれている、のは確かだ。
僕も駐在所に来て、勉強会を通じて、驚くくらいに『なんでもないな』と感じた。




最初は命の危機にすらあったはずなのに。


それを越えたのなら、何か変えられるような力が手に入ると思ったのに。


組織の人々に期待される自分は、何かできることがあると信じたいのに。



……そうかな。どうだろう。
自分の力も要らず平和なら、それは、それでいいのかもしれない。





わからなくなっているから……、真っ直ぐに自分の感想を言えるのが羨ましかった。
ありふれていると言われた。変わらない日常を過ごしてしまうんじゃないかと。
不安だからそう言ったのか、何か、変えたかったのか、わからない。







でも。
















彼の言葉を聞いた時、僕は咄嗟に、「呼ばせない」と反論した。












今ここにいる、多くの人は、偶然巻き込まれて渦中に立たされることになった人たち。らしい。
それなのに、自分が役に立たないとか、力不足とか足手まといとか、
強いられた結果に思い悩んでほしくない、


彼もそうだ。
彼なりに危惧することはたくさんあるのだろうけど。


それがばかにされるのは、認められない。










友達としても。


……友達らしく表で遊ぶなんて、できていない仲だけど。
力になるから、なんて打算で人と付き合いたいわけでもないから。




友達、としても。