RECORD

Eno.415 天色響の記録

手の温かさ

――何でバレるような真似をしてしまったのだろうな。
響の手はいつでも冷たいわけではない。
例えば日中に揺すって起こした時は平温だった。
彼女たちの手を引いている時は平温だった。

あの時は――名前で呼び合うならしないといけないと思って
あの時は――つい嬉しくなって…

違う。受け入れて欲しかったんだ。

――この冷たさを。