RECORD
Eno.53 浅川 葵の記録
浅 川 葵
『怪奇現象に対しては、当たり障りなく』
それが浅川家、もとい葵と母のモットーだった
触らぬ神に祟り無し、その諺の真意を葵はこのモットーに見る
彼らはただの隣人であり、関わりさえしなければお互いただただ存在するだけで済むのだ
葵が初めて目にした怪奇現象である黒くぼやけた影も、あいも変わらずそこにあり続けた
朝も、夕暮れ時も、宵闇の中にも
ただただぼんやりと佇んでいた
学校の行き帰り、スーパーへの道すがら、友達の家への路
葵は幾度となく影の前を通り過ぎていた
母の忠告がある
「お互いに無干渉を決め込んでいても、長くそばにあり続けると自然と無意識の情がわいてしまう場合がある。その事を意識し、自覚し続けなさい」
小学2年生の夏、葵はしばらく行方不明となる
それが浅川家、もとい葵と母のモットーだった
触らぬ神に祟り無し、その諺の真意を葵はこのモットーに見る
彼らはただの隣人であり、関わりさえしなければお互いただただ存在するだけで済むのだ
葵が初めて目にした怪奇現象である黒くぼやけた影も、あいも変わらずそこにあり続けた
朝も、夕暮れ時も、宵闇の中にも
ただただぼんやりと佇んでいた
学校の行き帰り、スーパーへの道すがら、友達の家への路
葵は幾度となく影の前を通り過ぎていた
母の忠告がある
「お互いに無干渉を決め込んでいても、長くそばにあり続けると自然と無意識の情がわいてしまう場合がある。その事を意識し、自覚し続けなさい」
小学2年生の夏、葵はしばらく行方不明となる