RECORD
Eno.31 珠洲枝 暁近の記録
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送信済みのSURF。
今更取り返せないあれやこれや。
問題の部分を読み返して、ぼふんとベッドに突っ伏す。
…………恥ずかしい。
なんでつらつらと感情ぶつけてるんだ、俺は。
向こうはただ、「ちゃんと人を頼ってくださいね」って……
当たり前の言葉をくれただけなのに。
なんで………
「あーーーーーもう!!!」
わしゃわしゃ髪を掻き混ぜて、小さな声で(何せもう夜中も夜中だ)呻く。
枕と鼻の先がこすれて、むずっかゆくてそわそわした。
……薄々とはわかってる。
最近できた、年下の友人のメッセージ。
言外に示された、“何かあったらあなたの助けになれる”っていう自負。
俺はたぶん、ちょっと……いやだいぶ、それが羨ましかったんだ。
力になりたいのは本当。
独りにしたくないのも本当。
でもその根っこには、俺の抱えてる自分への不満とか……
“なんとかできる”って言い切れるミツキくんを──
人だけど人じゃない、俺よりずっと大人びた姉と、重ねて見てるところもあったのかもしれなくて。
──もしかしたら。そんなこと考えたくもないけど。俺。
ミツキくんに頼りにしてもらうことで、自分を満足させようとしてんのかなあ──
「ぶ まーーーーーーっっっ!!!!!」
ボフッ。
枕に盛大に顔を埋める。叫ぶ。
物理的に、無理やり声を押し殺す。
くだんないこと全部振り払うみたいに、思いっきり首をぶんぶん振って。
「もー寝よ! なんか変な思考なってる。……消灯!」
手早く壁まで走って、スイッチオフ。ぱっと消える灯り。
なるたけ急いで布団にもぐって。
ぐっと目を閉じて、できるだけ後ろ向きじゃない気持ちを自分の中に探す。
裏世界とか、神秘とか、それに向き合うとか、世界を守るとか。
そういうややこしいことが一気に起こったのもたぶんある。
疲れてんのも、絶対に、ある。
もし重ねてたから何なんだ。
友達の助けになりたい理由がなんだったとしたって、結局同じことだろ──
よし。よおーーし。とりあえず、こういう時は一旦全部忘れて寝る。
全部寝て起きてから。それがいい!
「うしっ」
「おやすみ!」
今日のさんぽで、まふに全力で走り回させられたのもあったのだろう。
自分に言い聞かせるみたいな一言と一緒に、
睡魔は意外なほどあっさりやってきて──
ほんのちょっとだけ、ほっとした。
……手が滑った
伝わったならよかった……いやいいのか? ううん
まあよかった
05/16 02:35
なんか うーん
05/16 02:35
ミツキくんにまでそういうこと言われるのか……
05/16 02:35
あ
05/16 02:35
いや えっと ちがくて
嫌とかではなくて
なんだろう
05/16 02:35
その
05/16 02:36
なつはさあ 昔っから何かと俺のこと守りたがりなのね
05/16 02:36
信じて見守ってもくれるけど 大事にされてるのもわかってるけど
時々複雑な気持ちになる 俺だって姉ちゃんのこと守れるよ みたいな
05/16 02:36
そう言ったら「そうだね」って笑われるのがわかってるから、言ったことないけど
05/16 02:37
最近もなんか……ずっと秘密にされてたことがあって
話せない事情があったのもわかるし 仕方ないとも思うけど
05/16 02:37
俺ができることってなんだろうとか 俺ずーっとこの人の下にいて守られてんのかなとか
05/16 02:37
なんかそれって、なつが独りみたいで
05/16 02:37
なんか
05/16 02:37
そういう
05/16 02:37
うーーー
05/16 02:37
すげーーーー子供っぽ!
情けな
05/16 02:38
ごめん なんか
だからまあ何が言いたいかっていうと
05/16 02:38
ミツキくんも、なんかあったら話してね
俺じゃなくてもいいけど 他の頼りになる友達とかでもいいけど
05/16 02:38
ミツキくんには そうやって俺に言えるだけの根拠があるのかもしんないけどさ
だからって、独りになんないでね
05/16 02:39
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送信済みのSURF。
今更取り返せないあれやこれや。
問題の部分を読み返して、ぼふんとベッドに突っ伏す。
…………恥ずかしい。
なんでつらつらと感情ぶつけてるんだ、俺は。
向こうはただ、「ちゃんと人を頼ってくださいね」って……
当たり前の言葉をくれただけなのに。
なんで………
「あーーーーーもう!!!」
わしゃわしゃ髪を掻き混ぜて、小さな声で(何せもう夜中も夜中だ)呻く。
枕と鼻の先がこすれて、むずっかゆくてそわそわした。
……薄々とはわかってる。
最近できた、年下の友人のメッセージ。
言外に示された、“何かあったらあなたの助けになれる”っていう自負。
俺はたぶん、ちょっと……いやだいぶ、それが羨ましかったんだ。
力になりたいのは本当。
独りにしたくないのも本当。
でもその根っこには、俺の抱えてる自分への不満とか……
“なんとかできる”って言い切れるミツキくんを──
人だけど人じゃない、俺よりずっと大人びた姉と、重ねて見てるところもあったのかもしれなくて。
──もしかしたら。そんなこと考えたくもないけど。俺。
ミツキくんに頼りにしてもらうことで、自分を満足させようとしてんのかなあ──
「ぶ まーーーーーーっっっ!!!!!」
ボフッ。
枕に盛大に顔を埋める。叫ぶ。
物理的に、無理やり声を押し殺す。
くだんないこと全部振り払うみたいに、思いっきり首をぶんぶん振って。
「もー寝よ! なんか変な思考なってる。……消灯!」
手早く壁まで走って、スイッチオフ。ぱっと消える灯り。
なるたけ急いで布団にもぐって。
ぐっと目を閉じて、できるだけ後ろ向きじゃない気持ちを自分の中に探す。
裏世界とか、神秘とか、それに向き合うとか、世界を守るとか。
そういうややこしいことが一気に起こったのもたぶんある。
疲れてんのも、絶対に、ある。
もし重ねてたから何なんだ。
友達の助けになりたい理由がなんだったとしたって、結局同じことだろ──
よし。よおーーし。とりあえず、こういう時は一旦全部忘れて寝る。
全部寝て起きてから。それがいい!
「うしっ」
「おやすみ!」
今日のさんぽで、まふに全力で走り回させられたのもあったのだろう。
自分に言い聞かせるみたいな一言と一緒に、
睡魔は意外なほどあっさりやってきて──
ほんのちょっとだけ、ほっとした。