RECORD

Eno.243 日明 夜の記録

少女の過去、或いは誓い

嘘つき。ほら吹き。目立ちたがり屋。
普通にしているだけなのに、なぜかそしられ嘲笑わらわれる。
悪いことなどしていないのに、なぜか叱られ悲しませる。
だから、少女はいつもひとりぼっち。
少女は誰とも繋がれない。

自分には、みんなに見えないものが見えている。
気づいたときには手遅れで、取り返すには遅すぎた。
神秘は少女を孤独にし、無理解の檻に閉じ込めた。
少女は他人に求めない。
少女は他人に期待しない。
きっとわたしが欲したものは、与えてもらえることはない。




だから―――




少女は刃を手に取った。
彼女を嘲笑わらった者たちを、陰から守るそのために。
うじうじするのはもう止めだ。
人から与えられないのなら、わたしがこの手でやるだけだ。
空き教室でうずくまる、あの日の少女を救うのだ。