RECORD

Eno.70 明星院 輝の記録

擬態

僕は女だ。
……というのは、皆も知っている事だろう。

「……本当に男になれたら、どうだっただろうか」


そうだったら、母も喜んでくれただろうか。
明星院家の男として誇れる存在になれて。

だがそれは……無理なのだ。
私は被る事しかできない。偽の王子様に。