RECORD

Eno.213 刈莉野 日向の記録

ある日の夜

「……うぅ……」


お腹が、まるで焼けるように痛い。
それに、全身が啄まれるような錯覚。

…あぁ、久しぶりの感覚。また起こしちゃった、のかな。

私は、きっと、周囲に上手く馴染めていない。
明るくも無ければ、知識に長けてもいない。優れた所なんて、何も思い浮かばなかった。
今日だってそうだ。発破を掛ける訳でも、見守る訳でもなく、逃げ出してしまった。

痛み、悩み、不安、傷そのもの。
何を基準にしてるかは分からないけど…
苦痛餌場があると、いつものように、何かはそれを食べるために目覚める。

瞬間は痛いけど、その代わり、何かが食べ終わる頃には殆ど無くなっている。まるで既に無かったかのように。

……どうせなら、空腹感も、食べていってくれたら良いのに。