RECORD

Eno.1015 灰原 よたの記録

天体観測_07















『日常』について。
最近は、少しずつ考えるようになってきた。



表世界と裏世界。科学と神秘。
そうした表裏一体と言われる構造を、毎日のように行き来している。
安全地帯と呼ばれる場所がほとんどだけど、それでも異なる『世界』を見て、知って、
自分たちでどうすべきかを考える時間が増えてきた。


























それに伴って。裏世界での交流をきっかけにした人間関係というのも増えてきた。
今はむしろ、表世界から始まった交友よりも、そっちの方が多いんじゃないか。
そう思えるくらいだ。



誰かにそうしろと強制されたわけではない。
裏世界に巻き込まれた人、精通している人、様々な人々と……


怪異って『人』でいいのか?


……ともかく、会話するようになったのは、自分たちの功績だ。
僕が何かを成したというわけではないから、『自分たち』という表現も、
本当は正しくないのかもしれないけど。









だからこそ、時折、思う。









自分は、みんなのように、正しく・・・悩めているか?
悩めているように、周りの目に、映っているだろうか。










表世界と裏世界は、確かに見ていて、違うところが多い。
裏世界は、自分の知らない光景が多くあって、神秘と呼んでも差支えないんだろう。





でも、表世界だって大して変わらない。





ちょっと時期が違うだけ。半年も差がないこと。
表世界の『普通』というやつは、裏世界と何が違うのか、僕にはわからない。


わからないから。
わからなければいけない。



でも、それにはずっと時間がかかる。
わかるまで、僕はずれていて、欠けていて、間違っているのだろう、って。





















……わからないなりに。










わからない、を誤魔化せるように、話せている?
わからない、が露呈しないように、生きられている?


頼れだなんて、人は自分のなぜなぜ期に付き合ってくれる機械じゃない。
真の『機械』には、神秘や裏世界の話はできない。
担当者にだって四六時中声をかけられるわけではない。扶養者は尚更だ。




優しい縁がいくつもできた。だけど、その優しさは、寄りかかるには難しい。
心配されたいわけではないし、増して同情や憐憫は……、わからない、嬉しいのかもしれないけども。
それじゃ問題は解決しない。わからないをどうにかできるわけじゃない。





視力検査は学生なら毎年あるんだって。初めて知った。
お店で最初に貰う飲み物は何も言わずに飲んでいいんだって。これも今までは知らなかった。
何が変に映っていて、その内のいくつが不味い行動なのか、なんて、

……足りない頭では考えきれない。





















「…………」









空を眺めるのは、星を観ることは、

変じゃなくて、良かった、と。それだけは、ずっと思っている。