RECORD

Eno.181 美馬山くくりの記録

それはそうとガジェットっていいよね

『煙幕、捕縛ネット、対怪奇用グルーガン……』

『甘い装備だ。おれたちはUMAを捕まえに行くんじゃあない。
場合によっては、おまえの生命に関わる——』



「わかっとお!
でもな、うちはなんの力もない……運動はそこそこだけど……一般人じゃ。
その装備や講義を選んだのにはうちなりの理由がある!」

「うちは、に足つけた人間としての選択肢を取りたいんじゃ。
例え協力者として『倒すためのサポート』はしても、
そこに『自分がすごい力に頼って怪奇を倒す』って選択は、無い」

『……』



「それが傲慢なエゴやってこともわかっとる。
けどな、うちはそういう風・・・・・にはなりたくない。よくわからん組織とか行きたないし。

『不思議な力で、悪いやつを倒す』。その選択を一度取ってしまったら」


「その選択肢は、どこでも・・・・浮かぶようになりかねない」


「だから、あたしはそうしたくない。
そんな考えに縁のない、表世界で生きる人間でいたいから。
ある程度、サポートはするけど……この一線は超えたくない。

それだけの話じゃ」




『そうか』

「……納得してくれるで?」



『……まあ、構わないだろう。
せいぜい死なぬよう立ち回ることだ』

「立ち回り自体は……ゲンさんの運転スキルによるけど……」


『確かに……』