RECORD

Eno.279 葦原奏翔の記録

11:安心と衝動【葦原奏翔&アムドゥスキアス】

優希が母親に反抗し身も心も傷つけられたまま追い出されたようだ
そして自らの意思で特務心装部まで逃げてきたと…
その後、特務心装部に居た皆から手当てされ支えられ
やられた事を話して泣いて疲れたのか眠ってしまったので俺の家に抱えて帰った
何はともあれ無事で良かったよな…本当に
明日からは本家に連絡して今後の話とか出来たら良いな…此処で住めるようにが最良で最善だな…

『しかし、汝が母親を排除しない事を選ぶとは…大事な親友を傷付けられたのだろう?』


俺の裡から響く悪魔の聲

「言ったはずだ、両親がどうにかすると…俺が手を下さずともあちらがやるんだろ
兎に角その母親から優希との関わりを断てるなら其れが最善なんだよ
…証拠は集めれるだけ集めた、後は本家が動いてくれればそれで目的はほぼ達成だろ」



『甘いな…嗚呼、実に甘い
以前も脳内で彼女の母親を壊すようなシュミレートを繰り返したりしていたが
拒絶をそうして誤魔化しながら誰かを守ろうなど


力を与え衝動を注ぎ込んだ我以外、誰も汝を助けはしなかったのにな!

それでも
お前拒絶自身は否定してないだろ
俺等は切っても切れぬ関係な事くらい理解っている…だからまあ、そう煽らなくていいし何の問題がある」


ちゃんとお前心の疵も見ていると、それでは足りないか?と暗に告げるように

『―――良いや?問題ない、其れでいい
……昔と比べて随分と言うようになったな、我が主』


けらり、けらりと嗤いながら満足気に裡に潜むことにした
ただ一言―――『心の疵は永遠に汝の側に…努々、忘れるな』という言葉を残して

「忘れるかよ…まったく
何で彼奴はああも重いんだ…?昔からだけどよ…」


彼の一番のお気に入りだと認定されているのに気付かないメフィスターであった



【葦原奏翔&アムドゥスキアス】