RECORD
Eno.67 黒井 瞳の記録
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黒猫の言葉が信じられない老婆。
長年、己が崇め、奉り、恐れていた存在――
それが、こんな畜生の姿をしていただなんて、思っていなかったから。
しかし、黒猫の放つ異様な気配が、半ば強引に理解させる。
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恐怖で萎縮し、威圧感に鳥肌が立つ老婆。
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異様な気配が、明確な殺意であると悟り、
強張った肉体を無理やり動かして、その場から逃げ出す老婆。
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黒猫の背後から現れた、暗闇――
真っ黒な“ソレ”は、周りの風景を巻き込みながら老婆に急接近。
怒りにも似た悲しげな声で叫ぶ老婆を躊躇せずに飲み込んだ。
……少しして、暗闇が晴れる。
先程と同じ風景はあれど、そこに老婆の姿は無かった。
むかしばなし⑤
「 我が “死神” なり 」
黒猫の言葉が信じられない老婆。
長年、己が崇め、奉り、恐れていた存在――
それが、こんな畜生の姿をしていただなんて、思っていなかったから。
しかし、黒猫の放つ異様な気配が、半ば強引に理解させる。
「あ、貴方が……」
恐怖で萎縮し、威圧感に鳥肌が立つ老婆。
「全く、何の偶然だろうなぁ……■■
お前が供物として用意したあのガキは、表世界で俺を救ってくれた恩人なんだよ」
「そんな心優しい子を……
俺への貢物にしようとしやがって」
「お前、覚悟できてんだろうな――」
異様な気配が、明確な殺意であると悟り、
強張った肉体を無理やり動かして、その場から逃げ出す老婆。
「逃がすかよ、ババア」
黒猫の背後から現れた、暗闇――
真っ黒な“ソレ”は、周りの風景を巻き込みながら老婆に急接近。
怒りにも似た悲しげな声で叫ぶ老婆を躊躇せずに飲み込んだ。
……少しして、暗闇が晴れる。
先程と同じ風景はあれど、そこに老婆の姿は無かった。
「さてと……次は“お嬢ちゃん”の番だ」