RECORD
Eno.67 黒井 瞳の記録
むかしばなし⑥
あきらを探すため、付近を探索する死神。
黒く長い尻尾を揺らしながら、歩き、登り、降る。
そうしているうちに着いた先に、二人の女の子がいた。
一人は――耳を塞ぎながら蹲る、短めな黒髪。
一人は――怯える少女を慰める、黒い長髪。
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口には出さず、ゆっくりと近づきながら二人を見つめる死神。
そんな彼に気付いたのか、長髪の少女がパッと振り向く。
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少女は、ニコリと笑顔を作って死神に見せる。
あきらとは裏腹に、怯えた素振りを一切見せない少女に、黒猫は警戒心を強め――
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少女の言葉に思わず間抜け面になってしまう黒猫。
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淡々とお願いする少女。
その瞳に光は無く、混じりけの無い黒色だけが存在していた。
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黒い尾がゆらりと動く。
表世界への入り口を目指し、歩き始める死神。
少女はあきらの手を引きながら、死神の後をついていった。
黒く長い尻尾を揺らしながら、歩き、登り、降る。
そうしているうちに着いた先に、二人の女の子がいた。
一人は――耳を塞ぎながら蹲る、短めな黒髪。
一人は――怯える少女を慰める、黒い長髪。
……誰だ、あのガキ
なんでお嬢ちゃんと一緒にいるんだ?
ていうか、どうやって裏世界に来た
俺ぁお嬢ちゃんとあのババァしか呼んでねェぞ……
口には出さず、ゆっくりと近づきながら二人を見つめる死神。
そんな彼に気付いたのか、長髪の少女がパッと振り向く。
「あらっ、どうも黒猫さん、こんばんは」
少女は、ニコリと笑顔を作って死神に見せる。
あきらとは裏腹に、怯えた素振りを一切見せない少女に、黒猫は警戒心を強め――
「あきらちゃんをむかえに来たの
出口まであんないしてくれませんか?」
「……はぁ?」
少女の言葉に思わず間抜け面になってしまう黒猫。
「何言ってんだおま――」
「あきらちゃん、とってもこわがってるの
このままじゃかわいそう
だからくろねこさん、はやくあんないして
おねがいします、あきらちゃんをたすけてください」
淡々とお願いする少女。
その瞳に光は無く、混じりけの無い黒色だけが存在していた。
「……ついてきな」
黒い尾がゆらりと動く。
表世界への入り口を目指し、歩き始める死神。
少女はあきらの手を引きながら、死神の後をついていった。