RECORD

Eno.74 川崎 彩羽の記録

Case4:パスカルの賭け


パスカルの賭け(パスカルのかけ、仏: Pari de Pascal)
は、17世紀フランスの哲学者・数学者ブレーズ・パスカルによって提唱された思考実験であり、
神の存在、特に一神教の概念を信じることの合理性を確率論と功利主義的観点から論じたものである。
この賭けでは、神が存在するか否かが不確実である状況下において、信じるか信じないかの選択を、得られる結果の大きさに基づいて評価する。

パスカルによれば、まず神の実在と信仰を「①神は存在する/②存在しない」「③神を信じる/④信じない」の4パターンに分けるとして
神が存在するなら信仰によって永遠の幸福を得られる一方(①+③)、存在しなかったとしても失うものは少ない(②+③)
これに対し、神を信じない選択は、神が実在した場合に永遠の罰を受けるリスクを伴う(①+④ or ②+④)
このようにして、理性的な選択としては神を信じる方が合理的であるとパスカルは主張した。

この理論は当時から様々な視点からの批判や議論の的となったが
「有限の理性が、無限の問いに向き合うときの“実存的選択"」という行為の是非を問うモデルとして
この世界のあらゆる不確実さに直面した際の「意思決定」に光を当て続けている点において
現代社会における哲学と科学を橋渡しする、広く重要な思考実験といえる。

---

「信じる、という事に合理性を持ち出した面白い話だよね!
 損得の天秤を“信じる”という事に持ち出して、得な方へと信仰を傾ける──」


「“信じない事にリスクがある”から、“信じた場合得られるものが多い”から
 それなら信じた方がいい、という話。
 神の存在を信じて、それが本当に存在してくれれば、そこには無限の喜びが有り得るから!」


「……ま、神が万能であると仮定した時、そこに合理性を持ち出すのはどうなの?とはなるんだけどね!
 そういう合理に基づいた信心は、神に見抜かれてしまうんじゃないかって、さ!」



それ”が居るのか、居ないのか。
それを信じるか、信じないか。
──理性を以って合理を考慮する。それが極地に達した時。
「その箱を開けるかどうか」の揺らぎは、単一化する。



「──誰も信じなくなったティーポットは、誰の中からも失われる」


「信じなくなった人類は、致命的な喪失をした事に気付かないのよ」