RECORD

Eno.83 大御門 錦慈の記録

問3




おまえはこのさき なにになる
おまえはこのさき なにをえらぶ




……え?これって進路相談かなにかだっけ?


「ま、まあいいか。ええと、将来の話かな……?」


「うーん、もっとみんなのお願いを叶えられるようになりたい……っていうのはあるけどなあ。」


「昔から変わらずに僕は神様ってことになってるし、これはこの先も変わらないと思うんだよね。」


「だから未来で新しいものになってるとか、なりたいものがあるっていうのはちょっと僕には当てはまらないかも。」


「僕は今も昔も、そしてこの先も変わらずにみんなの願いを叶える存在であり続けたいと思っているよ。」


「それが自分の運命やくめだと思ってる。」


「決まった道を歩けばいいだなんて、ちょっと恵まれすぎてるかな?」


「……おっと、目覚ましの音が聞こえるね。
 じゃあそろそろお開きにしようか。」


「続きはまた、僕が寝ている時にでも。
 ……何か言い残したことでもあるのかな?」





おまえのありかた
おまえのいきかた
それは まったく



人間らしくないって?」


「はは、本当に面白いな。」


「そんなの知ってるよ。誰かに言われなくたって。」


「でも残念ながら僕は人間だ。ただの人だよ。
 特別でもなんでもない、神様ってことになってるだけの人間。」


「そんなに疑わしいならもっと強い呪いでも打ち込んでみればいい。
 きっと死んでしまうよ、だって僕はただの人間だからね。」


「……はは、黙っちゃった。
 ごめんね、冗談だよ。流石にまだ死ぬわけにはいかないって言ったでしょ?」


「それじゃあ、本当にもう起きないといけないから。また今度ね。」


「次はちゃんと、僕のこと、傷つけられるといいね?」


「それが君の、役目だったんだろう?」