RECORD
Eno.83 大御門 錦慈の記録
他人のことが好きだった
全体的にうっすらと
好ましいものとして認識していた
それらに手を貸してやることが好きだった
より幸福になれるようにと
あれこれ世話を焼いてやるのが楽しかった
ただ 他人から見るとこの在り方は変であるらしい
そう 他人から見たらこの在り方は歪であるらしい


"みんな"には僕が必要だった
ただの人間だと分かっていても
"みんな"には縋り付く対象が必要だった
だから喜んでその役を負った
だからできるだけ相応しくあろうとした
ただの人間だから何もかもは救えないけれど
ひたすらに学んで、励んで、尽くし続ければ
ただの人間にだって叶えられるものはある
救ってあげたい
叶えてあげたい
"ただの人間に縋り付くしかない可哀想な人たち"を
僕が少しでも幸せにしてやりたい
……救ってあげたいんだ




無題
他人のことが好きだった
全体的にうっすらと
好ましいものとして認識していた
それらに手を貸してやることが好きだった
より幸福になれるようにと
あれこれ世話を焼いてやるのが楽しかった
ただ 他人から見るとこの在り方は変であるらしい
そう 他人から見たらこの在り方は歪であるらしい

「……だから、何?」

「僕が生き方を改めなければいけない理由になるのかな、それ。」
"みんな"には僕が必要だった
ただの人間だと分かっていても
"みんな"には縋り付く対象が必要だった
だから喜んでその役を負った
だからできるだけ相応しくあろうとした
ただの人間だから何もかもは救えないけれど
ひたすらに学んで、励んで、尽くし続ければ
ただの人間にだって叶えられるものはある
救ってあげたい
叶えてあげたい
"ただの人間に縋り付くしかない可哀想な人たち"を
僕が少しでも幸せにしてやりたい
……救ってあげたいんだ

「救ってやろう、だなんて傲慢かな?」

「本物の神様がいたら怒られちゃうかもしれないね。」

「……でも、救ってくれない神と助けてくれる人だったら。
一体どっちの方を"みんな"は好ましく思うんだろうね。」

「君は、どう思う?」