RECORD

Eno.721 黄金ルリの記録

ある夜のルリさん

「よし、こんな感じかな?」



出来上がったマスコットをSNSのアイコンに設定してぐっと身体を伸ばす。
そして出来上がった人形を満足気にながめる。

「市販のもタマガイくんも可愛いけど、キミは特別可愛いよ!」


ー可愛い!ルリさんありがとう!大好き!ー

「うんうん、これからよろしくね!」




時々家族からは独り言が多い、声が大きいなどと言われるが、こちらとしては魂込めた我が子との大切な対話なのである。注ぐ愛情に遠慮など必要なしということだ。

こうやって対話していると相手の声まで聞こえる気がする。みんな個性豊かな友人達なのだ。



「ーーー……ハイ!…でま…た…」



隣の弟の部屋から賑やかな声が聞こえる。
誰か来ているわけでもないのに、今日の弟は普段と比べても少々騒ぎすぎではなかろうか?

「ちょっと!トバリ時間考えな!うるさいよ!」



人のことなどとても言えない声量で壁越しに苦言を呈する。

「まあ好きなことしてる時って、声大きくなっちゃうよね…」



双子の弟は、最近ハマっているゲームのことを家族には内緒にしているつもりらしいが、声の大きさで実はバレバレである。

そんな姿を見ると、自分も声の大きさには気をつけた方がいいかなとほんのちょっとだけ思うのであった。