RECORD

Eno.232 月影誠の記録

5/24、5/25

5/24
勉強会に参加しようとした。
勉強会が解散した。ちょっと遅かったみたい。

遅れてきたアヤメと一緒にラウンジで食事をする。
自炊の話だとか、外で食事をするかどうかだとか。
アヤメは結構ちゃんと自炊するタイプだった。偉すぎる。

一度アヤメとは個人的に話してみたかったから、話せてよかった。
このクラスにも随分と馴染めていて、結構あちこちに遊びに行くようなので
またお話を聞いてみたいな、と思う。
それはそれとして焼き肉のある喫茶店はなに?


そして居残りで一人で勉強をしていると、途中から北兎がやってきた。
一人と二人では俺にとっては全然環境が違うので、大変気が楽になった。
束都じゃない人が来るとかなんだとか聞いて、
ザリガニの話題を持ち出すかって話したら天気の話でもしようになって。
いい天気と言っておけば~ってところで空気を読んだ雷が鳴った。帰った。




5/25
アレックスさんと焼き肉を食べて、裏世界で内緒話をした。
焼き肉ってすごいな。牛ってあんなに色んな部位があるんだ。
全部肉じゃないんだなぁって実感した。でかいから当然なんだけど。
タンとかよく考えるとすごいよな。あれ舌だもんな。
牛の舌ってでかいなぁと実感。

それから、アレックスさんは10年前に事故で奥さんや息子、義母らを亡くしたらしい。
ただ、事故があったという事実だけがあり、詳細な内容までは覚えていないらしい。
まるで、夢うつつのように。
……夢にはさほど馴染みがない。けれど、できることは協力したい。
裏にいた俺でも、落ち着いていればそう思えるらしい。
少しだけ、自分の心に安堵した。


それから。
裏世界で怪異と『遊べる』ようになった。
何度も、何度も、何度も怪異と戦って、倒して、殺して。
返り討ちにあって倒れ伏して、痛みに生を実感して。
生きている。痛みで実感して、嬉しくなって。
殺した手ごたえにゾクゾクして。死と隣り合わせの遊びにたまらなくなる。
これから好きなときにこうして戦う相手を見つけて遊んでいいのだから、
うっかり表に戻ってくることを忘れないようにしないと。



「意外と顔見知りやクラスメイトも多くて
 嬉しくなっちゃったな」



一緒に沢山遊べたなら――……

…………

まて。


俺は一体、何人に、どれだけの知り合いに本性をさらけ出した?