RECORD

Eno.154 七未 めりいの記録

ひつじがいっぴき・3


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めりい [Eno.154] 2025-05-26 22:33:42 No.603028

 
 きっと、今まで生きてきた中で一番大きな声を出した。
 自分だけじゃない。ここに居る二人のことも助けて欲しかった。

 ぎゅっと目を瞑って叫んだ言葉は、
 きっと原理不明な電波に乗って。



 いつかどこかの神秘アノマリーに触れたのだ。


 

 何かの鳴き声が、一つ。

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めりい [Eno.154] 2025-05-26 22:26:33 No.601682

 


 「もしもし、わたしっ、わたしここだよ」
 

 「―――助けて!!!!!!」



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あのお守りを渡してくれた時、
『鳴ったら絶対出ろ』って玄が言ってた。

……出た所で何を言えばわからなかったし、
今となっては何を口走ったかはっきり思い出せない。
多分、誰かに助けてって言った。

結果としてお守りは武器みたいなものになった。
カメラを向けてシャッターを切れば相手が吹き飛ぶし、
何か見えない壁が目の前に出来るような気がした。

結果として、わたしはまた見えない何かに守られてるのだけど。
それでも自衛の手段はこれで出来た。
周りで困ってる人が居たら、庇ってあげられるかもしれない。

もかちゃんも多分同じ境遇だったのかも。
二人揃って、出来ることが増えたね。




ただ一つ気がかりだった事がある。
ちょっとは怪我をしたはずなのに、
気が付いたらもう治ってたこと。

……家に帰ってから、こっそりカッターで指先を切った。
一分もしないうちに、目の前で塞がっていった。

これはちょっと、かなり……変だ。











「それにしても……あの鳴き声って
 何の鳴き声だったんだろ?」



「怖い鳴き声じゃなかったし、
 お守り携帯から聞こえたし……」




「んみゅ」



「そう、んみ〜みたいな……」






「え」








「んみゅみゅ〜い」







「………………………ぁえ?」





その日からその不思議ならくがきめいたいきものは、
わたしの後をついて回るようになった。


もしかして、また管理局に報告しなきゃいけないですか。
このいきものの事。