RECORD
Eno.340 月待 よすがの記録

…………――ずっとこうなりたかったんだろうな。
……言ってしまえば、彼の『体質が消えた時には別の神秘でも見つけて来る』というのがずっとつっかえていた。
結局関係性なんて神秘を暴いて、触れることが出来なくなったら終わり。
助けろだなんて言っておきながら、僕は"目的を果たした後"なんて実現しない事だと思っていたから。
けれど彼の神秘が明かされた後の続きがあるのなら、自分は何を求めていたんだろうって。
……多分、対等でいることだったんだと思う。
いつもひとりで歩いてしまうあの人が、いつか隣で歩幅を揃えてくれることを夢見てた。
こっちを向いて欲しくて、一度足を止めて欲しくて、……最後には、一緒に歩いて欲しかった。
だからこれは、あの人を変えてくれたかもしれない誰か達への感謝のかたち。
最近は脳が興奮して眠れないことが多い。常に何かを考えてしまって、落ち着かない。
近頃出現する怪奇のこととか、調べていた神秘のこととか……あとは表のこともそこそこ。
なのに考えが散らかっているような感覚がずっとあって、文書にまとまらない。爆発しそう。
久しぶりに机で寝てしまった。裏世界で過ごしていると時間間隔が狂うのだ。
美味しいからって飴を食べ過ぎたみたい。もう4つは食べてしまった。だって本当に美味しい。
神秘を保有する食糧があることは知っていたけど、こうも味がするとは。
……そろそろ洗濯機を回すために家に帰らないと。調査に明け暮れて2日は帰ってない。
学校の課題もやらないといけないし、シフトの確認もしないと――


……僕は人が識別できない。記号や色、形の特徴なんかで覚えて、自分の認識とすり合わせる。
自分の私物は色をなるべくまとめて、身につけた時に違和感がないように。
……だから最初は何ともないと思っていた。
その癖のせいで、コレは日常に誰かの存在がチラつかせるらしい。
何て言ったらいいんだろうね。"ただの"チャームにあの匂いを感じてしまうような、感じ。
自分の鞄なんだけどな。って、毎回思う。誰の私物だか分かったモンじゃない。
…………そのうち錯覚を起こしてしまいそう。
無題

…………――ずっとこうなりたかったんだろうな。
……言ってしまえば、彼の『体質が消えた時には別の神秘でも見つけて来る』というのがずっとつっかえていた。
結局関係性なんて神秘を暴いて、触れることが出来なくなったら終わり。
助けろだなんて言っておきながら、僕は"目的を果たした後"なんて実現しない事だと思っていたから。
けれど彼の神秘が明かされた後の続きがあるのなら、自分は何を求めていたんだろうって。
……多分、対等でいることだったんだと思う。
いつもひとりで歩いてしまうあの人が、いつか隣で歩幅を揃えてくれることを夢見てた。
こっちを向いて欲しくて、一度足を止めて欲しくて、……最後には、一緒に歩いて欲しかった。
だからこれは、あの人を変えてくれたかもしれない誰か達への感謝のかたち。
最近は脳が興奮して眠れないことが多い。常に何かを考えてしまって、落ち着かない。
近頃出現する怪奇のこととか、調べていた神秘のこととか……あとは表のこともそこそこ。
なのに考えが散らかっているような感覚がずっとあって、文書にまとまらない。爆発しそう。
久しぶりに机で寝てしまった。裏世界で過ごしていると時間間隔が狂うのだ。
美味しいからって飴を食べ過ぎたみたい。もう4つは食べてしまった。だって本当に美味しい。
神秘を保有する食糧があることは知っていたけど、こうも味がするとは。
……そろそろ洗濯機を回すために家に帰らないと。調査に明け暮れて2日は帰ってない。
学校の課題もやらないといけないし、シフトの確認もしないと――

「――、……………」

……僕は人が識別できない。記号や色、形の特徴なんかで覚えて、自分の認識とすり合わせる。
自分の私物は色をなるべくまとめて、身につけた時に違和感がないように。
……だから最初は何ともないと思っていた。
その癖のせいで、コレは日常に誰かの存在がチラつかせるらしい。
何て言ったらいいんだろうね。"ただの"チャームにあの匂いを感じてしまうような、感じ。
自分の鞄なんだけどな。って、毎回思う。誰の私物だか分かったモンじゃない。
…………そのうち錯覚を起こしてしまいそう。