RECORD

Eno.46 篠目 樹の記録

quiet talk

テスト前日、自室でだらけながらのテスト勉強。
休憩は少しだけ取りつつ復習するのは理科の科目。なんたらの法則とか生物がどうとか、力がどうなるとかさっぱり分からない……ので勉強している。
北摩に来てからも勉強しないといけない事は変わらない。裏の仕事じゃ単位は貰えないから。
表の生活も早々変わらない。友達や先輩方と一緒のクラスで勉強したり礼拝を行ったり、友達と遊びに出掛けたり後輩に色々教えたり年上の女性にご飯を奢って貰ったり同学年の子と仲良くなったり後なんかちょっと良い感じにな───

「ふん!」

頬をひっぱたいて雑念を飛ばした。滅茶苦茶痛い。
都会の女性は綺麗な人ばかりだ、何か若干距離感バグってない?可笑しいの俺?もしかして俺の事好き?とドギマギしたりもする。
だが、決して表には出さないように頑張ってる。だって皆カッコいいから。
夢に向かって頑張る人、悩みが有りつつも前に進もうとする人、変化に戸惑いながらも適応しようとする人、此処で出会った人はカッコいい人ばかりだ。
自分もそうなりたい。今は背伸びしてカッコつけになってるけれど、その内ちゃんとカッコいい人になりたい。
だから、見栄っ張りでも良いから続けている。いつかその振る舞いが似合うぐらいに背が伸びてると思うから。
………でも、まあ、ちょっとぐらい勘違いしても良いような気もする、だってホントにラノベの主人公かってぐらい綺麗な人ばっかと連ら───



「………」

「………ふん!!!

二度目のひっぱたき、頬が腫れてるかも。
余計な事は考えなくて良い。今はテストに集中しなければならないのだから。
……少しだけ、体の傷が疼いた。