RECORD
Eno.372 橘ネムの記録
【研究レポート1】メタフィジカ、とは
イメージを具現化させる現象、というものは多岐に渡る。
魔術と呼ばれる技術系統、個人の持つ特殊な素養によるものなど、再現性の有無は能力により様々であるが、確認されるものは非常に多い。
その中の一つとして、近年になって発見された神秘が存在する。
形而学心象心理の武装化現象…「メタフィジカ」、と呼ばれるようになったこの特殊能力には、発現する条件、共通点が存在することがわかっている。
思春期に発現する確率の高いこの能力は、強い負の記憶……心的ストレスによる「トラウマ」が引き金となり発現するのだ。
このトリガーがメタフィジカの発現に際し何の作用をするかは現状では分かっていないが、メタフィジカを発現させた被験者はこのトラウマを「悪魔」のイメージで認識しており、その名を冠した武器を具現化させている。
これは全てのメタフィジカ能力者…通称メフィスターに共通した特徴であり、一代限りの突然変異ではない、系統立った異能力である事を示していると言えるだろう。
とはいえ、この能力を得る事が当人にとって幸せであるかは定かではない。
消えぬ悪魔をその身に宿し、そしてそれを用いて戦うというのは、自身の弱点を晒しているのと同義だろう。
故にメタフィジカは最強の矛であり、最大の弱点でもある。
この能力は心の移ろいと同じように不安定であり、そして身を怪奇へと落とすリスクすら宿している。
そして一度怪奇へと落ちてしまえば、戻る術は存在しない。
人でなくなるという重いリスクを抱え、心の傷で戦う。
まるで悪魔という罪に課せられた罰のように伸し掛かるそれから逃れる方法は、今の所存在しない。
未だ未知の部分が多いこの能力に関しては、これからもより一層の研究が必要であろう。
引き続き調査を続けていくこととする。
魔術と呼ばれる技術系統、個人の持つ特殊な素養によるものなど、再現性の有無は能力により様々であるが、確認されるものは非常に多い。
その中の一つとして、近年になって発見された神秘が存在する。
形而学心象心理の武装化現象…「メタフィジカ」、と呼ばれるようになったこの特殊能力には、発現する条件、共通点が存在することがわかっている。
思春期に発現する確率の高いこの能力は、強い負の記憶……心的ストレスによる「トラウマ」が引き金となり発現するのだ。
このトリガーがメタフィジカの発現に際し何の作用をするかは現状では分かっていないが、メタフィジカを発現させた被験者はこのトラウマを「悪魔」のイメージで認識しており、その名を冠した武器を具現化させている。
これは全てのメタフィジカ能力者…通称メフィスターに共通した特徴であり、一代限りの突然変異ではない、系統立った異能力である事を示していると言えるだろう。
とはいえ、この能力を得る事が当人にとって幸せであるかは定かではない。
消えぬ悪魔をその身に宿し、そしてそれを用いて戦うというのは、自身の弱点を晒しているのと同義だろう。
故にメタフィジカは最強の矛であり、最大の弱点でもある。
この能力は心の移ろいと同じように不安定であり、そして身を怪奇へと落とすリスクすら宿している。
そして一度怪奇へと落ちてしまえば、戻る術は存在しない。
人でなくなるという重いリスクを抱え、心の傷で戦う。
まるで悪魔という罪に課せられた罰のように伸し掛かるそれから逃れる方法は、今の所存在しない。
未だ未知の部分が多いこの能力に関しては、これからもより一層の研究が必要であろう。
引き続き調査を続けていくこととする。