RECORD

Eno.363 望月 実々の記録

情熱

私の音楽で、誰かを救いたい。
私の情熱で、誰かを助けたい。
大きく大きく轟かせて、誰かの心を、動かしてみたい。

……なんて、嘘では無いけど。
でも本当は、貴方に見つけてもらいたい。

『お姉ちゃん、実々の音楽が大好きなんだ。だから、また聞かせてね。』

そう言って頭を撫でてくれた、暖かい貴方の軌跡をいつまでも追いかけている。声を忘れる前に、顔を忘れる前に、貴方を見つけて、抱きついて、また笑い合いたいの。

「…魔法少女になれば、皆を助けられるの?魔法少女になれば、お姉ちゃんを見つけられる?」

「…うん、だったら私、なるよ。私の情熱魔法で全員、救ってみせる!」

燃えたぎる衝動に身を任せて、私は魔法少女パッシオーネになった。

歌う
弾く
叫ぶ

世界はこんなに美しいもので満ちているって、こんなにキラキラ輝いているって。

ああ、情熱が溢れてたまらない。この心で、敵も皆も、全員の心を撃ち抜いてみせる!

みんな、もっと聞いて。もっと耳を澄ませて。
悪いものは全部私が倒すから、皆は素敵なものだけ見ていてよ。

そして今日も、引き金を引いた。