RECORD
Eno.608 五稜 拓海の記録





















一人暮らしに慣れ過ぎると誰かと暮らす事を考えられなくなる

「そういえば、たー坊って一人暮らしですよね?」

「おん、せやで」

「じゃあ仕送りしてもらって生活費賄っているのですか?」

「家賃諸々はな。他はバイト。インターンやっててよ、聞いて驚くな?カレントコーポだぜぇ?」

「ちょちょいと小遣い稼げてよ、まあ地域の電子マネー払いだから対応してる店だけだけど、食費や必需品系はそれで賄えるってわけ」

「カレント・・・」

「あ?どしたん?」

「いえ、うそくせーって思いまして」

「はぁ?!オメー信じてねえのかよ!」

「そりゃ、この街で一番大きい会社のインターン生なんて言われてもねえ?あのたー坊ですよ?」

「そのたー坊がインターンしてんだよ!」

「つか、俺の金回りの話に突っ込むなんて珍しいな」

「貴方って甲斐性無いですから、一人暮らしなら四畳半の質素なアパートで半額弁当の取り合いに命かけてそうだなって」

「俺のイメージどうなってんだよ」

「食うものが無くて雑草や泥臭い川の魚捕まえて食べてる人」

「おめえ雑草舐めんなよ!ノビルクソうめえかんな!」

「雑草食べてるの否定しないのが、安心安定のたー坊クオリティですね」

「来週、一時退院するので。私がご飯作ってあげましょうか?」

「ほんまに?!」

「よっしゃあああああああ!」

「やれやれ・・・大学生になっても相変わらず子供ですね」

(貴方の家に行ける機会なんて、後何度あるか分かりませんしね。)