RECORD
Eno.233 綾羽 衣織の記録

初めて怪奇いうのと戦うことになった時
こんなもんなんやって思った。
水飛んで来たり煙出たりする映画館あるやん。あれみたいな感じ。
神さんから借りとるだけの力やけど、なんかこれ凄い奴らしいわ。
舟みたいな形した奴が勝手にバンバン怪奇の攻撃防ぎよる。
うちは、ほんまに見とるだけ。そんだけであいつらこっちに来られへんらしい。
これなら裏世界とか怪奇とかおってもあんま影響無さそうや。そう思った。

うちのおったのと反対側。怪奇にやられたいう人が出たらしい。
いろんな人たちが慌てた様子で救護活動しとった。
あ、これほんまに危ない奴やったんや。
怖なって、はよ帰ろうって思った。そもそも裏世界とか別に来たくないし。
怪奇をどないかすんのも、慣れとる人らに任したらええねん。
……ほんまに?ついさっき怪我人出てたのに?
多分やけど、うちが神さんから借りとるこの力。
守ることに関してはここにおる人らの中でも群を抜いとる。
それに――
うちは既に、いつも普通に話したり、普通にご飯食べたり
日常的に顔を合わせる人らと裏世界でも会うた事がある。
友達に会うてる。こっちで。
なんでみんなが裏世界に来てるのかは聞けてない。
だって、普段会うてる時とおんなじみたいにしてるんやもん。
「これが日常やけど?」なんて言われたらって考えたら怖いし……
でも、いっちゃん怖いんは、うちの友達が
さっき運ばれてった人みたいになるかもしれんってことや。
――だから裏世界にも行く。怪奇から人を、友達を守る。
会うてないだけで他にも友達が裏世界に来てるかもしれん。
みんながどこまでを日常やと思ってるのかも分からへん。
でも、うちの日常は友達となんでもないようなこと喋ったり
いろんなとこ遊びに行ったり、テストが近づいて来るのを一緒に嫌がったり
それがうちの日常や。それが欠けたらあかん。
――だから今日も。明日も。裏世界に行く。
友達に会えますように
友達に会えませんように
誇らぬ盾
初めて怪奇いうのと戦うことになった時
こんなもんなんやって思った。
水飛んで来たり煙出たりする映画館あるやん。あれみたいな感じ。
神さんから借りとるだけの力やけど、なんかこれ凄い奴らしいわ。
舟みたいな形した奴が勝手にバンバン怪奇の攻撃防ぎよる。
うちは、ほんまに見とるだけ。そんだけであいつらこっちに来られへんらしい。
これなら裏世界とか怪奇とかおってもあんま影響無さそうや。そう思った。
うちのおったのと反対側。怪奇にやられたいう人が出たらしい。
いろんな人たちが慌てた様子で救護活動しとった。
あ、これほんまに危ない奴やったんや。
怖なって、はよ帰ろうって思った。そもそも裏世界とか別に来たくないし。
怪奇をどないかすんのも、慣れとる人らに任したらええねん。
……ほんまに?ついさっき怪我人出てたのに?
多分やけど、うちが神さんから借りとるこの力。
守ることに関してはここにおる人らの中でも群を抜いとる。
それに――
うちは既に、いつも普通に話したり、普通にご飯食べたり
日常的に顔を合わせる人らと裏世界でも会うた事がある。
友達に会うてる。こっちで。
なんでみんなが裏世界に来てるのかは聞けてない。
だって、普段会うてる時とおんなじみたいにしてるんやもん。
「これが日常やけど?」なんて言われたらって考えたら怖いし……
でも、いっちゃん怖いんは、うちの友達が
さっき運ばれてった人みたいになるかもしれんってことや。
――だから裏世界にも行く。怪奇から人を、友達を守る。
会うてないだけで他にも友達が裏世界に来てるかもしれん。
みんながどこまでを日常やと思ってるのかも分からへん。
でも、うちの日常は友達となんでもないようなこと喋ったり
いろんなとこ遊びに行ったり、テストが近づいて来るのを一緒に嫌がったり
それがうちの日常や。それが欠けたらあかん。
――だから今日も。明日も。裏世界に行く。
友達に会えますように
友達に会えませんように