故に怪奇は目を丸くして、そのうえでほくそ笑む
『ふふ。ならその決意に応えて、おかしな行き場を与えてあげる』
『偽汽車、という怪奇というものがあるの。汽車に化けた狸が人を欺く
けれど偽物の貴方が警告する時、皆は注意して辺りを見渡すはずでしょう?』
『即興にしては悪くない進みかしら。くすくす、仕上げてあげましょう
そして神秘のアクセント、簡単な"なぞなぞ"と一緒に綴じ込めた』
『改めて、その亡骸達にその存在を与えたわぁ
そして世界に思い出させてあげて頂戴。貴方が一体、何なのか』
ここから先は怪奇の神秘。心残りは無いように
学生たちの側に人知れず潜み、共に暮らして帰り道を守る怪奇はここに編纂された
"物語"を抱く物という意味での主役の正体。子供たちの通り名は2と3の『ニーサン』
後悔に泣き叫ぶ己を抑え込み、音さえも光さえも閉ざしてまで、悪魔に意志を伝えた物がそれです
多摩23号踏切、それが正しい名前だったのです。探さなければ誰も思い出せない物ですがね
その最期はまた別の形で引き継がれました。千切れた体も魂も"物語"という神秘にて埋め合わせた怪奇
題名:二三木 多々狸はその使命のある限り、規則正しい二つの明かりと音を胸中に抱いて在るのです