RECORD

Eno.358 青柳瀬 一桜の記録

Cubic ice



どんなことを話したか、あまり覚えてない。

神秘や怪奇のことは、誰かと話さないようにしていた。
でも、いろいろなことがあって。
そして、そういう話になった。

ただ、気持ちをぶつけてしまっただけだった気がする。
答えなんて見つからないまま泣いて
でも、伝えたいことは、口にできないままだった。
たぶん。無我夢中で、どんなことを言ったかすら、自信がないけれど。

人と神秘は、本来交わるものじゃないのかもしれない。
神秘管理局に管理されるようになって、少しずつ理解できるようになった。 誰にも、それぞれ深い事情があるのだと。

他の人みたいに私は、悲しいとか、 つらいとか、 そんなふうに感じることができなくて、 ただ冷たい心がそこにあるような気がした。



ひどいことを、たくさん言った気がする。
それなのに
受け止めてくれた気がした。


謝ったほうがいいのか、それすらもよくわからない。

これからどうしたらいいか、私はぼんやりと空を眺めた。