RECORD
Eno.594 雛田晴斗の記録
無題
「私、別に自分がスワンプマンでも気にしません。
そう思ってるからできるだけです」
後輩、非見巫來はそういった。
彼女は鏡に関する特殊能力を持ち、鏡を通して遠距離を移動することができるようだ。
そして、鏡に入る前の非見と出てきた非見が同一である保証はない。
その件についての、彼女の言葉。
彼女を強いと感じた。
だがそこに付随する感情は、自分でもわからなかった。
羨ましいでもない。悲しいでもなかった。哀れみでもなく、彼女が自己の成り立ちで苦しむことがないとの安堵でもない。
わからないということは確かなことだった。
ただ、断絶を感じた。
自分と、自分以外との間に確かにある隔絶を、他者へと共感できない部分があることを、忘れかけていたことを、思い出した。
そう思ってるからできるだけです」
後輩、非見巫來はそういった。
彼女は鏡に関する特殊能力を持ち、鏡を通して遠距離を移動することができるようだ。
そして、鏡に入る前の非見と出てきた非見が同一である保証はない。
その件についての、彼女の言葉。
彼女を強いと感じた。
だがそこに付随する感情は、自分でもわからなかった。
羨ましいでもない。悲しいでもなかった。哀れみでもなく、彼女が自己の成り立ちで苦しむことがないとの安堵でもない。
わからないということは確かなことだった。
ただ、断絶を感じた。
自分と、自分以外との間に確かにある隔絶を、他者へと共感できない部分があることを、忘れかけていたことを、思い出した。