RECORD

Eno.268 飯屋 彩禍の記録

『灰色の』


決して手の届かない光と
決して踏み入る事の叶わぬ闇と

板挟みで

光は眩しすぎる
闇は昏すぎる

やがて見るもの全てから色が失われていく
そう
今も満たされない わたしの心のように

赤く塗っても 蒼く染めても
直ぐに色は抜けていく

真っ新な灰色のように

―この錆びついた、滑車のように