RECORD
天体観測_14
友達では狭い。仲間では狭い。機関では狭い。学連では狭い。都市では狭い。地方では狭い。
国では狭い。地球では狭い。太陽系では狭い。銀河では狭い。
この世界では狭い。
裏表だけでは、狭い。
狭い。
もっと広く物事を考えなければいけない。
だって僕の視界にはある。
街がある。空がある。星がある、宇宙がある、表と裏の両方がある、異界を証するものがある。
もっと広く世界を捉えなければいけない。
だって僕の周囲にはいる。
人がいる、怪奇がいる、戦い続ける者がいる、戦えない者がいる、強い者がいる、弱い者がいる、
どちらとも呼べないものがいる。
もっと。もっと。もっと。もっと。もっと。
もっと長く期間を設けなければいけない。
もっと強く自分を保たなければいけない。
そうでなければ願いも叶わない。
みんなが戦うこと止められもしない。
もっと。
…………。
本当はわかっている。
一人の人間、いや多くの者の力を合わせても、
宇宙の果てには遥か遠く、争いが絶えることはない。
わかっている。
きっとみんな、折り合いをつけて、
自分の手の届く範囲を見定めて、
世界と向き合うために弱って、
必死に前を見ているのだろう。
友達を守りたい。
でも友達を守れたならいい。
誰かの役に立ちたい。
でも役に立つ以上は望まない。
そうして、身の丈に合った自分の生き方を探して、見つけて、生きている。
わかっている。
わかっているけど。
やっぱりそれって、妥協でしかない。
できることに限界があるのなら。
限界をなくさなければいけない。
限界をなくすことができないのなら。
なくせるような人間にならなければいけない。
人間のままでは無理だと言うのなら。
人間のままでいてはいけない。
願いを叶えるというのは、そういうことだろう。
叶えたい願いがあるのなら。
どんな手を使ってでも叶えなければいけないのだ。