RECORD

Eno.271 鞍馬 北兎の記録

6/1 10年前、フィンブルの冬よ

―― 間に合ったけど ごめん、無傷とはいかなかった

「……ありがとう、ございます 死んだか、と」



―― 感謝しなくていいよ
ねえ、聞いて これから貴方は過酷な道を歩むことになる

「それはいったい」



―― 受けたその傷は特殊な能力を発現させる
それで抗って 生きるために 守るために

「生きるために 守るために」



「貴方はいったい」



――私は

垂氷芽 六花
雪の民 もし私のような存在に出会ったら」



手を差し伸べて