RECORD

Eno.367 日上 晴の記録

記憶

彼女に会った後。
俺はみんながいる平屋に戻って来てからも、彼女が言ったことを考えていた。

『出ていけ』

とはどういうことなのだろうか。
この村に何があるというのか。
俺たちのようなよそ者が来てはいけない理由なんて、なんとなくヤバそうなことがあるとかないとか、本当に物語にあるような因習があるからなのだろうか。
それなら、ここで学ぶにはうってつけになるっちゃなるだろうけど、逆に怖い。

とりあえずダメ元で部長にこのことを言ってみたけれど、案の定嘘だろとあしらわれた。
まぁ、そうなるよな。
早く出ていけなんて、そんな忠告はでたらめで子供騙しなんだろうと思っていた。


…次の朝を迎えるまでは。