RECORD

Eno.472 志瀬津 拳悟の記録

取り戻した記憶

ショウゴと話を改めてして。

全てではないが、思い出した。

父親を嫌う理由も。

俺が俺をどこか恐れていた理由も。

父も憐れな人だ。今ならそう思える。

けれど、愛しい人を喪って、その容姿が似ている人がいれば。

何かのきっかけで狂ってしまったならば。ありうることだろう。

だが、許されることではないし、俺は許すことはできない。

俺は父さんに似ている。
目の色は違うが、体格などはそのままだ。

だから、俺もいつかそうなってしまうかもしれないと恐怖していた。



でも、俺は俺だ。
父のようにはきっとならない。

俺は俺の妹を守って、助けを求められればその人を救いたい。

俺は、強くありたい。