RECORD

Eno.426 䝰甾 うのはなの記録

進路選択

仕事と我が家は合わない。
稼げてしまうからだ。

会社に所属すれば、稼げてしまう。自分のみならず、会社が。
その会社の本来の力量以上に──と表現すると、会社のほうの侮辱になってしまうかもしれないが。
しかし、バブル期を社内で過ごした祖父にとっては、なにか「トラウマ」にちかいものになっているのは確かなのだろう。

うちは会社勤めをすべきじゃないってよく言う。

そ、そんなこといわれても……

孫の気分としてはそんなもんだが。
だがまあ、実例はちょこちょこ見えるので、困っちゃうのもそうだ。俺だって自分が所属して頑張るぞ!と思った会社のサークラ野郎にはなりたくない。でもいかんせん、金を扱う団体と我が家が相性わるいのはマジだ。


父や、今の祖父のように。
これといって深く世と関わらない謎の金持ち存在となることは、正直、容易ではあるのだと思う。

裏世界というものを知ってしまったので、暇つぶしにこれを調べ尽くすのもいい。
有り余る金で役に立たないことをする。
調べろと言っているようなものだ。

でも、
うーん。

それって、他者と対等でいることと比べて、どれだけの価値があるものだろう?

なにかになりたいよな。
若者らしい悩みだと思う、我ながら。

このまま生きていくことはできると思う。
でもたぶん、このままじゃいけないと思う。


それが就職という形で選べないなら……
どうやって、どの道を進もう?