RECORD

Eno.608 五稜 拓海の記録

ワンチャンあっても掴む才能がなければノーチャン

「ほう、ここがあの女のハウスね」


「あぁ、ここがあのあんちくしょうの家だぜ。」


「ではさっそく・・・」



ガラッ ゴトゴトガラガラドタ押入れを開けそこに詰め込まれていたガラクタやゴミなどが崩れ出てくる音

「なんでわかった」


「どうせ今日の朝に焦って適当に詰め込んだのだろうと思いましたよ」


「千里眼か?」


「別に、貴方がコテコテなくらい分かりやすいだけです。ほら、これとか貴方のエロ本でしょ?」


「あー、まとめて詰め込んだからなあ」


「・・・・・・貴方らしくないラインナップですね」


「え?そんなことねーよー」


「本棚、机、箪笥、キャリーケース。・・・・・・箪笥の時動揺しましたね?」


「やめーやー!これから楽しくご飯作ろーって時にそんな嘆かわしい!恥を知りなさい恥を!」


「って、おい!話を聞け!」


「なるほど、見事に年上系ばかりですねー。へー?なるほどなるほど」


「うるせえ!ほらほら!宝探しは終わり終わり!」


「満足したので、貴方の猥褻図書館探しはこの辺にしておいてあげますよ。」



――――――――――――――――――――

「さて、お話に花を咲かせるのもいいですがそろそろご飯を作ってあげましょうか」


「待ってました!手伝うで―」


「大丈夫ですよ。貴方はそこで待っててください。」


「よいしょっと・・・ほら、エプロン姿ですよ。」


「・・・」


「ヘンタイ」


「なんだよ急に!」


「今、裸エプロンでおかえりなさいとかそうゆうの想像したでしょう?」


「っせーなぁ!」


「顔に出過ぎなんですよ、献立はオムライスでいいですか?」


「お、いいね!なんか彼女が作ってくれる料理ってかんじ!」


「だれが貴方の彼女ですか」


「ちゃうの?!」


「フンっ」


「顔に出過ぎなんですよ」



「黙りなさい。貴方のオムライスだけチネリ飯にしますよ?」


「逆に大変やろ」



――――――――――――――

「いやー、うまかった。オムライスに羅武頭糾雲とか書かれてめっちゃショッパすっぱかったけど」


「燃え燃えキュッの方がよかったですか?」


「それ火で燃えるの方?」


「よく分かりましたね」


「サツバツ!」


「さて、食器を洗いましょうか。私が貴方の心臓をズキューンと弾いてしまわないうちに」


「ほな撃たれんように手伝いましょか。」


「では、お願いしましょうか。ほら、キビキビ動きな。全くアンタはズボラなんだから」


「熟年か!」


「あなた、休みは寝てばかりよね。どこか行って来たら?まったく…寝てばかりで私の苦労も知らずに」


「冷めきってるやんけ!」


「熟年なんて、しょせんこんなもんですよ」


「夢がネーナ―」


「まあよ、こーゆーのいいよな。お前と並んで皿洗いしながらアホなやり取りしてさ。」


「俺らがくっついて一緒に暮らし始めても、ずっとこーやってたいなーなんて。」


「・・・そうですね」


「お?これってyesってこと?いっちゃう?これもういくしかねえってこと?答えはイエスってことやもんなぁ!」



「図に乗るなよ、ぶっ殺すぞ・・・愚かな男よ」


「ハイ・・・」