RECORD
Eno.98 十八成 玄の記録

絵を描き始めたのが中1の頃。
先生に褒められてなんとなく続けたのが始まり。
中学も高校も美術部で、選択科目も
取れる美術系の科目は全て取った。
両親は俺が絵を描くことには肯定的だった。
途中幾度か賞を獲ったことも理由の一つだろう。
金のある家だった事もあって、画材には困らなかった。
絵を描くことが好きだった。
今も好きだ。
何故描き続けているのか、と聞かれれば答えられないけど。
きっと俺が酒を飲む理由と同じだ。
抵抗とか、反抗とか、そういうもの。
俺の作品は大概ワンクリックで消滅する。
そして可燃性だ。
作品は死ぬ。俺が死なずとも。
それでも描き続けている。
作品は死ぬ。
朽ちるのも、滅びるのも不可逆であるべきだ。

上描きされ続けるのは、自分だけで十分だ。

俺の人生は本来何が描かれていくべきだったのか。
何が描かれていくのか。
描きたかったのか。
とっくにわからないから、せめて描き続けている。
こうなった事は別に後悔もしていない。
恨んじゃいるけれど。
この役は、俺じゃなきゃ駄目だった。

「そ。俺様呪われてんだよ」
「蛇居んの。俺様ん中に」
「酒飲まないと居てくれねーのよ。
出てきちまう」
「……飲まねぇで追い出せばいいじゃねぇかって?」
「ハハ」
蛇足・1

絵を描き始めたのが中1の頃。
先生に褒められてなんとなく続けたのが始まり。
中学も高校も美術部で、選択科目も
取れる美術系の科目は全て取った。
両親は俺が絵を描くことには肯定的だった。
途中幾度か賞を獲ったことも理由の一つだろう。
金のある家だった事もあって、画材には困らなかった。
絵を描くことが好きだった。
今も好きだ。
何故描き続けているのか、と聞かれれば答えられないけど。
きっと俺が酒を飲む理由と同じだ。
抵抗とか、反抗とか、そういうもの。
俺の作品は大概ワンクリックで消滅する。
そして可燃性だ。
作品は死ぬ。俺が死なずとも。
それでも描き続けている。
作品は死ぬ。
朽ちるのも、滅びるのも不可逆であるべきだ。

上描きされ続けるのは、自分だけで十分だ。

俺の人生は本来何が描かれていくべきだったのか。
何が描かれていくのか。
描きたかったのか。
とっくにわからないから、せめて描き続けている。
こうなった事は別に後悔もしていない。
恨んじゃいるけれど。
この役は、俺じゃなきゃ駄目だった。

「そ。俺様呪われてんだよ」
「蛇居んの。俺様ん中に」
「酒飲まないと居てくれねーのよ。
出てきちまう」
「……飲まねぇで追い出せばいいじゃねぇかって?」
「ハハ」