RECORD
Eno.280 黒羽 蒼葉の記録
燃えるような茜色に染まる世界。
その場所にいつから自分が足を踏み入れていたのかは、あまり記憶していない。
ただ、夢なのか現なのかわからぬまま、姉の影を追って走っていた。
周りには人の姿はなく、不気味なほどの静寂に包まれた世界。
現実では情緒を揺さぶる茜色も、静寂の中では眩暈がするような感覚しか覚えない。

それでも、必死に姉の影を探した。
もう、自分に遺された最後の絆だったから。
だけど。
その日、その場所で見失ってから、あたしは姉のーーー【黒羽 紅葉】の姿を二度と捉える事はなかった。
あたしがその世界で邂逅したのは、神秘ハンターとか名乗る一人の女性だけ。
姉を見つけられないまま、あたしは茜色の世界から引き戻されたのだった。
神秘を知り、またあの世界で姉を探すため、あたしは神秘管理局に席を置く事に決めた。
その中でも、裏世界への干渉を頻繁にするという噂の、【壱ノ蛇】と呼ばれる組織に。
そして、またそれとは別に、ノーブル会の【国際貴女学院高等部】に通う事になり…この春から新しい生活がまた、始まろうとしている。
茜の先に見たもの
燃えるような茜色に染まる世界。
その場所にいつから自分が足を踏み入れていたのかは、あまり記憶していない。
ただ、夢なのか現なのかわからぬまま、姉の影を追って走っていた。
周りには人の姿はなく、不気味なほどの静寂に包まれた世界。
現実では情緒を揺さぶる茜色も、静寂の中では眩暈がするような感覚しか覚えない。
「姉さん… 何処に…」
それでも、必死に姉の影を探した。
もう、自分に遺された最後の絆だったから。
だけど。
その日、その場所で見失ってから、あたしは姉のーーー【黒羽 紅葉】の姿を二度と捉える事はなかった。
あたしがその世界で邂逅したのは、神秘ハンターとか名乗る一人の女性だけ。
姉を見つけられないまま、あたしは茜色の世界から引き戻されたのだった。
神秘を知り、またあの世界で姉を探すため、あたしは神秘管理局に席を置く事に決めた。
その中でも、裏世界への干渉を頻繁にするという噂の、【壱ノ蛇】と呼ばれる組織に。
そして、またそれとは別に、ノーブル会の【国際貴女学院高等部】に通う事になり…この春から新しい生活がまた、始まろうとしている。