RECORD
Eno.232 月影誠の記録
6/3、6/4
6/3
アヤメと一緒に駿さんの喫茶店『如月』へ足を運んだ。
スープセットとハーブティを頼んで、ついでに京に自慢のサーフを送信しといた。
ここの味は素朴で優しい味で、ほっと一息つける。
アヤメの頼んだものは、駿さんの彼女の好きだったものらしい。
相変わらずあの人は、恋人のことを忘れられずにいるなぁ、と思う。
アヤメとは何かと価値観が似ている。
集団に混ざって催しを楽しむより、それを眺めて幸せを嚙みしめる方が落ち着いて。
だからといって人と関わりたくないわけではなく、話すこと自体は好きで。
人を待たせたくないからと少し早めにお互いに集合して。
何でもない話を二人で楽しんだ。
お洒落な喫茶店で、日々の息抜きをするような会話と食事。
狩りの衝動も忘れるほどの、穏やかな時間だった。
彼女とは、立っている場所も同じだ。
俺は集団から一線を引いて、その外側に立っている。
アヤメもそういう人間だった。
だからきっと、お互いにお互いの傍が落ち着いて。
集団の中から外れたところで、内緒話のように会話を交わす。
人の視界の外側で、誰も気に留めないような普遍的な関係。
だけど、それは境界線の外側でなければ得られなかった縁。
本当に、奇跡のような出会いだったのだろうと思う。
6/4
おい早く教えてくれよ。
今日がアヤメの誕生日だって。
ふっつーーーに知らなかったんですけど???
というわけで、聞いた瞬間猛ダッシュでミサンガを作りに行った。
クロは犠牲になった。あいつはいい奴だったよ。
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そりゃあ嫌だろ。
遊びに行った次の日が誕生日で、その特別な日をガンスルーとか。
ともあれ、クロのカラーリングの都合上かなり男性的なデザインじゃないかこれ?
と思ったミサンガは無事に喜んでもらえた。
何かしらの持ち物に吊り下げるだけでもいいと思ったのだけれども、
その場で腕につけてもらえた。
自分を象徴とする『色』が、彼女の身に落とし込まれる。
自分の欠片が、彼女と一部となる。自分のアイデンティティでもあり、大切な存在の色がそこにある。

それが、どうしようもなく。たまらなくなった。
あまりにも良くない感情すぎる。良くなさ過ぎる。あのとき顔に出ていなかったことを祈るしかない。
夜はアレックスさんとよく見かける不良とその妹さんとでご飯を食べた。
最近外食の頻度が高い気がするな。
ステーキとか初めて食べた。100グラムでも結構きつい。
夕食は特に少な目で済ませるし少量に慣れているせいで、結構いっぱいいっぱいだった。
で、だ。
なんか皆めちゃくちゃ食べるんだけど。
あの量なに? 馬鹿の量だよ皆。
なんであれ食べれるのおかしいでしょ。俺が変なのかこれ?
アヤメと一緒に駿さんの喫茶店『如月』へ足を運んだ。
スープセットとハーブティを頼んで、ついでに京に自慢のサーフを送信しといた。
ここの味は素朴で優しい味で、ほっと一息つける。
アヤメの頼んだものは、駿さんの彼女の好きだったものらしい。
相変わらずあの人は、恋人のことを忘れ
アヤメとは何かと価値観が似ている。
集団に混ざって催しを楽しむより、それを眺めて幸せを嚙みしめる方が落ち着いて。
だからといって人と関わりたくないわけではなく、話すこと自体は好きで。
人を待たせたくないからと少し早めにお互いに集合して。
何でもない話を二人で楽しんだ。
お洒落な喫茶店で、日々の息抜きをするような会話と食事。
狩りの衝動も忘れるほどの、穏やかな時間だった。
彼女とは、立っている場所も同じだ。
俺は集団から一線を引いて、その外側に立っている。
アヤメもそういう人間だった。
だからきっと、お互いにお互いの傍が落ち着いて。
集団の中から外れたところで、内緒話のように会話を交わす。
人の視界の外側で、誰も気に留めないような普遍的な関係。
だけど、それは境界線の外側でなければ得られなかった縁。
本当に、奇跡のような出会いだったのだろうと思う。
6/4
おい早く教えてくれよ。
今日がアヤメの誕生日だって。
ふっつーーーに知らなかったんですけど???
というわけで、聞いた瞬間猛ダッシュでミサンガを作りに行った。
クロは犠牲になった。あいつはいい奴だったよ。
誕生日知らない友達なら別に普通じゃね? それともなんかあったの?
月影は普通に過ごすのやだったんだ、へー
そりゃあ嫌だろ。
遊びに行った次の日が誕生日で、その特別な日をガンスルーとか。
ともあれ、クロのカラーリングの都合上かなり男性的なデザインじゃないかこれ?
と思ったミサンガは無事に喜んでもらえた。
何かしらの持ち物に吊り下げるだけでもいいと思ったのだけれども、
その場で腕につけてもらえた。
自分を象徴とする『色』が、彼女の身に落とし込まれる。
自分の欠片が、彼女と一部となる。自分のアイデンティティでもあり、大切な存在の色がそこにある。

「―――― っ、」
それが、どうしようもなく。たまらなくなった。
あまりにも良くない感情すぎる。良くなさ過ぎる。あのとき顔に出ていなかったことを祈るしかない。
夜はアレックスさんとよく見かける不良とその妹さんとでご飯を食べた。
最近外食の頻度が高い気がするな。
ステーキとか初めて食べた。100グラムでも結構きつい。
夕食は特に少な目で済ませるし少量に慣れているせいで、結構いっぱいいっぱいだった。
で、だ。
なんか皆めちゃくちゃ食べるんだけど。
あの量なに? 馬鹿の量だよ皆。
なんであれ食べれるのおかしいでしょ。俺が変なのかこれ?