RECORD

Eno.513 水瀬碧の記録

自分の力

所属機関等から依頼が来るようになってしばらく経つ
一歩裏へと入れば、見慣れた景色は不気味なものへと様変わりする

神秘とやらは俺自身、持っていることには気づいていた
精巧に作ったお菓子が、ある日突然動き出したことがあったからだ
最初は信じていなかったが、何度かそんなことがあれば信じざるおえなかった
それからは、自分の力を隠すようになった
だが、お菓子作りだけはやめられなかった
だから、お菓子、特に焼き菓子はアイシングをせずにいた
それさえしなければ、動き出すことがなかったからだ

……いつか、これがよくなる日は来るのだろうか