RECORD

Eno.241 白衣の女の記録

les.13. 実践護身術演習

「効率が悪いのはわかってるよ。」

「例えば、パンチするとすれば。
 腕を引いて、踏み込んで、拳を振り抜いて、体重を乗せて、ぶつける。」

「パンチってそういう動作の連携で、だからそれぞれを強化した方が、
 ずっと効率よく高い出力を出せる。」

「剛力って、そういうことだよね。わかるわかる。」

「でも、苦手なんだよね。運動ってさ。」

「だから、パンチの結果だけを出力出来る様にしたいの。」

「あるんでしょ? そういうのぐらい。それを教えて。」

「いや効率悪いのはわかってるってば。」

「運動苦手なんだって。
 触れるだけでパンチになる、ぐらいの技が無いと、如何にもなんないじゃん。」

「だったら、機巧や異術にしとけって?」

「そんなん、もっと無理に決まってんじゃん。
 ただの女子高生だっつーの、こっちは。」