RECORD

Eno.1461 篠崎 駿の記録

君への想い(如月 優の日記)

7月7日

駿、今日、君のバイクの後ろで風が髪をくすぐった。エンジンの振動、君の背中の温もり、心が弾むよ。夏祭りまであと少し、花火、たこ焼き、君の笑顔、想像するだけで胸が熱くなる。今日もまた居残りしてバンド練習してたよね。プロのギタリストになるって夢、君なら絶対叶えられる。私、信じてるから。

7月8日

今日、また頭がズキズキした。記憶がふっと消える。駿との思い出が思い出せない。私、怖いよ、駿。

そして、体重がまた減ってる。1ヶ月前は55kgだったのに、今日は40kg。服がゆるい。ジーンズが腰で滑った。

管理局の人が言った「裏世界は体を侵す」って

記憶が消える恐怖が胸をえぐる。君との練習、どんな冗談言ったっけ? ぼやける。自分が自分でなくなるなんて、こんな怖いこと、知らなかった。でも、駿、北摩の裏で怯える人、怪奇に襲われる人、放っておけない。記憶が消えても、誰かを守りたい。それが私を私でいさせる。

7月11日

駿、今日、バンド練習で君のギター、最高だった。君の笑顔、キラキラしてて、胸がドキドキした。お祭りまであと1日。楽しみで、眠れないよ。でも、頭痛がひどい。記憶がまた消えた。君と話した祭りの計画がぼやけていく。怖くて、涙が止まらない。そして、体重…また減った。

昨日は40kg、今日、30kg。体重計の数字、冷たく笑う。

階段登ると、体がふわっと浮く感覚に襲われる。手を振ると、指が空を切る。鏡の自分は変わらないのに、体が消えてく。

服がだぶだぶで、シャツが肩で泳ぐ。夜、布団に沈む感覚がない。体がベッドを通り抜けそうで、枕を抱きしめる。裏世界の呪い、こんなに怖いなんて。

今日、裏世界で戦った。夕暮れの歪んだ空間。体が軽すぎて、ふわふわ浮いてる。そして、その戦いの記憶も消えた。どこで戦った? 何を思った? 君の顔、ぼやける瞬間、喉が締まる。管理局の人は「裏世界を離れなさい」と言うけど、できない。

困ってる人を放っておけない。君の優しさ、手を握る温もり、私もそうでありたい。この体、消えるなら、君のために使いたい。君にプレゼント、用意したよ。革のジャケット、バイクに似合う黒いやつと紫陽花のお守り。喜んでもらえると嬉しいな

7月12日

駿、今日、君にプレゼント渡したね。夕方、バンド練習の後、河川敷で。君のバイクか星が映る川、風が涼しかった。

革のジャケット、黒くてかっこいいやつ。

「似合う?」って照れる君、可愛いよ。紫陽花のお守りをそっと渡した。

「これ、私の気持ち。いつもそばにいてね」って。君、目を丸くして、でも嬉しそうに握ってくれた。

このお守り、私の魂の一部。君を守る力になって。祭りの夜、君と走るの、夢みたい。花火と君の横顔、焼き付けたい。

今日も体重を測ったら…000.021kg大体21gだって、管理局の人に聞いたら魂の重量だって。

昨日は30kgだったのに、一晩でここまで。鏡で見る自分は変わらないのに、体重計が冷たく笑う。体が消えてく。

21g…魂だけになるなんて、こんな恐怖、知らなかった。記憶も消える。君との思い出、祭りの話、全部ぼやけて、ちぎれそう。

自分が自分でなくなる、胸が張り裂ける。裏世界に今日も行った。血の色の空。体が軽すぎて、浮いてるみたい。怪奇にトドメを刺した瞬間、戦いの記憶が消えた。君の笑顔、忘れたくないのに。

でも駿、私は逃げられない。裏で怯える人、放っておけない。君が笑う姿、私の手を握る温もりが私の光。

記憶が消えても、体が消えてでも、誰かを守りたい。それが私を私でいさせる。この体、消えるなら、君のために。

お守りに宿した想い、君を守るよ。駿、もし私が消えても、困ってる人を助ける優しい人のままでいて。私の分まで、笑ってて。君への愛は絶対消えないよ。
最後のページ
ねぇ…駿…私を覚えてて…私を忘れないで…