RECORD

Eno.279 葦原奏翔の記録

19:花火と告白と【葦原奏翔】

優希と2人でふなまつりに行った
互いに古着屋で買った着物などで着飾って花火が打ち上がるまでの間
屋台に並んではりんご飴や綿飴、チョコバナナと甘いものを中心に舌鼓を打ち、しゅわしゅわな瓶ラムネで喉を潤す
ああ、楽しかったさ
瓶ラムネから得たエー玉もそれを象徴する思い出の物となろう

そうして話しながら甘味を食べていたら花火が宙に打ち上がったのを見た
まるで星のような煌めきを眺めていたら優希から屈むように言われて後はまあ、そういう事だ 何気にファーストキス、取られてしまったな
……優希は俺が好きだったらしい
今までそそくさと帰ったりやけに顔が紅くなっていたのはそういう事だった様だ
…………うぅ、一度冷静になってから考えたら納得いったような…
だが、困ったな
…優希は好きだ、うむ…それは間違いない
守りたいし幸せにしたい、だから優希をあの家から引き取った
…でも引き取れるように働きかけたのは両親で俺は優希を支えたり慰めたりをしたくらい
…俺で、いいのか?
俺は、お前を幸せに出来るのか? 答えは決まっている……けれど、もうとっくに彼女は彼のお陰で幸せであるという事に気付いてない、自信がないのだ、結局は
故に暫し考えて時に誰かに相談しながら答えを出した後に彼女に答えを伝える事になるんだろう


【葦原奏翔】