RECORD
Eno.115 古埜岸姉弟の記録






























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E P . 0 月夜にひらけ、幽冥の門
17年前

「虎徹〜アームカバーの調整終わったでありますよ!
虎徹?」


「虎徹ーーーーー!? しっかり!!」

「……………………ぁ」

「はわ! 良かった、生きてた……」

「磨諾鬼。
………見て、いました」

「何を……?」

「死の淵」

「だ、ダメであります!
どうしたんですか、最近以前にも増して
ぼんやりするようになって……」

「私を、呼んでいる。
もう、長くない、のかと」

「なっ」

「やめ、ました、から。
殺しを。
代わりに、喰らっている、私を。
私の、幽鬼の腕は、私を」

「キサキさんを悲しませてはダメであります!
ほらほらアームカバーをつけてください。これで少しは抑制できるんですから」

「キサキさん、は、知っています。
それでも良いから、と
夢を見て良いから、と
あの子に託して良いからと」

「……………………
…………」

「あなたにも、わがまま言って、良いですか。
磨諾鬼」

「これから生まれるあの子には、
日の当たる世界で
円満な家庭で、育ってほしい。
ですから」

「私の代わりに、キサキさんを、守ってください」

「!!!!!」







「不承不承、唯唯諾諾。
己が意味を求める者」

「人は火徒。
焚けり猛り長ける者」

「朝まだき。
尚も夜は明けず。
ならば月は、
お主の味方に御座りまする」


「──虎徹」
*カラカラカラカラカラカラ*



はしらぎ・オリジン
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
磨諾鬼。の 中身。

「あんまりであります」

「こんな、こんなのは
私は、どのように」

「うっううううううう、ううううっ」

「ああ゛あ゛あーーーわあァーー!!!
おづぎざま゛あああァうわああああん!!!」

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