誰もいないことを良いことにぽつぽつと独り言をしだした。 「誰かに見られたら疑われるだろうな」 「こんな願い一つで死ねたらどんなによかったか」 「私たちにとっては贅沢な願いかもしれないが」 「……本当は忘れられたらよかった」 紙には「片割れがちゃんと死にますように」と。 その意図が汲めるのは今のところ片割れしかいないだろうが。