店舗概要:
観測対象「落葉」は、現在「ぐるり屋」と称される雑多な収集店舗の管理者を自認している。
当該店舗の所在地は、北摩市郊外の裏通りに存在する。
目的をもって来訪を試みた者の多くが道中にて迷い、結果的に偶然到達する事例が散見される。
店舗機能:
外形的には古道具商、または廃品回収所として運営されている模様。
しかしながら、陳列されている品目の多くは用途不明、あるいは意味不明の性質を帯びており、通常の商取引とは異なる文脈を示唆する。
それらについて、対象は「誰かが置いていったもの」と語る。
また一方で、「まだ誰かのもの」との言及もあり、所有権や価値の所在が曖昧なまま維持されていることが確認された。
行動特性:
対象は日常の大半を店舗内で過ごしており、特段目立った行動は観測されていない。
来訪者があれば一定の会話を交わし、しばしば物品の授受が行われる。
ただしこの取引は一般的な金銭取引とは異質であり、儀式的性格あるいは慰霊的要素を帯びている可能性がある。
訪問者は何らかの物を持ち帰り、また何かを置いていく傾向があり、それ自体が店舗の循環機能として成立しているように見受けられる。
外見・印象:
年齢・性別いずれも不詳とするのが妥当である。
なお、表社会における戸籍情報については、本人の発言により「与えられたもの」とされており、実在性に疑義が生じる。
起源に関する推察:
対象に関する出生記録、出自情報等は一切確認されていない。
本人が「拾われた」と過去に述懐した例があるが、当該発言の真偽および文脈は不明であり、検証困難である。
また、対象が何らかの喪失を経験している可能性もあるが、具体的内容は伏せられている。
補記:
「ぐるり屋」は表面上の機能とは別に、個人の記憶・物語・痕跡等を一時的に保管する役割を果たしている可能性がある。
その性質上、通常の商業施設と同列に扱うべきではない。
対象「落葉」は、その場の管理者というよりは、観測者あるいは見届け人として振る舞っている節が見られる。
本記録はこれを以て終了する。
当該対象に関する情報は流動的かつ不確定性を孕むため、今後の観察と追加調査が望まれる。