RECORD

Eno.194 観音寺 悟々の記録

08:世界/みらい

 星を見た。
 望遠鏡を使って、初めて空を見た。
 星の輝きの隙間、何も無い空のグラデーションに――――いったいどれほどの、見えないほど遠い星・・・・・・・・・が存在するのだろう。
 気が遠くなりそうだった。
 悔しかった。
 俺にはその星たちは、どうやっても見えないのだ。
 俺の宇宙には、それらは存在し得ないのだ。

 それが悔しくって――――たまらなく、嬉しかった。


 俺は進路を決めた。